アラビア数字は直線と円と円上の曲線でできています。数字は非常に単純な線による記号ですが、それだけにいい加減に書くと、
読み間違えられることもあります。読みやすく、読み間違えられないように書くことが大事です。
ポイントは、(1)書き始めはペンを止める、(2)書き終わりもペンを止める、スーッとはらわない、(3)円の中の空間が狭くなりすぎないように 注意する。直立したものと、少し右に傾けたものが一般的です。どちらでも好きなほうを選んで書いてかまいませんが、一度決めたら、 同じ紙面上では、角度をそろえましょう。
アメリカやヨーロッパの多くの国で使われているラテン文字を日本語の中に混ぜて使う機会もよくあります。日本では、 学校で英語を習うときに必ず書き方も習いますね。
このラテン文字の書き方には大きく分けて、ブロック体と筆記体という2種類があります。ブロック体はとにかく 読みやすい、筆記体は早く書ける、というそれぞれの特徴があります。このラテン文字を使用している国々には、それぞれの使い分けなど いろいろあるでしょうが、日本語文の中で、日本語表記の一種として使う場合には、それほどこだわらず、ブロック体でも筆記体でも好きな ほうを使ってかまわないでしょう。
いずれを使うにしても、間違えずに読んでもらえるように書くことが大事です。
さあ、筆記体です。日本の学校教育で英語を習うときに、教えられる筆記体を書いておきます。これは、 どうやら、イギリスやアメリカといった英語圏の国で使われる筆記体を基にしているようです。ただ、筆記体は個人差が大きく、 アメリカ人やイギリス人の書く字はみんなこういうものだと思っていると、とんでもない目に遭います。
それでは、イギリスやアメリカ以外の国では、どんな筆記体を書いているのでしょうか。たとえば、 ドイツやオーストリアで書かれる筆記体をお見せしましょう。活字では同じ文字でも、筆記体にすると ちょっと感じが変わります。
さきほども言ったように、ドイツにおいても筆記体は個人差が大きいので、こちらが書いた文字は読み取ってもらえますが、 ドイツ人やオーストリア人が書いた筆記体を読み取るのは、慣れていないと至難の業です。
参考までに、ドイツ人やオーストリア人の書いた文字の例をお見せします。ドイツ語なので、ときどき英語にはない特殊な文字が 入っていますが、割合としては、10個にひとつぐらいです。あとは英語と同じラテン文字です。さあ、読めますか?
ラテン文字を使用している国々は、筆記体をきれいにじょうずに書くことにはあまり熱心ではないようです。カリグラフィーは もちろん盛んですが、それは専用のペンで特別な用途のために書くもので、日常の手書き文字をじょうずに書くのとはちょっと違います。
しかし、同じヨーロッパでもラテン文字ではなく、キリル文字を使っているロシアでは伝統的に、筆記体をきれいにじょうずに書くことに 重きが置かれています。昔の作家の中には「能書家」としても高く評価されている人も多くいます。子供向けの筆記体の練習帳や教本も 数多く出版されています。